校長室より

【 県立新津南高等学校の生徒の皆さんへ 3 】

 新型コロナウイルス感染症予防対策による緊急事態宣言の延長も検討されており、休業が延長されるなど、学校再開を明確に示せない状況になっています。「ステイホーム」という言葉が様々な場面で言われ、社会全体に閉塞感が広がり、経済活動にも影響が出ています。皆さんも学習の遅れだけでなく、これからの学校生活や、特に3年生は進路への不安や焦りを感じているのではないでしょうか。また、仲のよい友人とも会えず、日常生活が我慢の連続になっていることで、大きなストレスを感じているのではないかと思っています。

学校の再開や再開後の条件など、先の見えない状況ではありますが、学校再開後スムーズに、そして全力で失われた学校生活を取り戻すための心構えと準備をしてください。休業中はどうしても気が緩みがちになり、生活のリズムが崩れてしまうことがあります。いつ学校が始まっても、突然新しい指示が出ても、すぐに心身の状態を学校生活に合わせられるようでなければなりません。そのために日常生活の中で次の3点を意識して学校再開まで過ごしてください。

1つめは、基本的な生活習慣を取り戻すことです。これには学校に登校する時間に合わせて起床することが有効です。定時に起床する習慣は規則正しい生活の基本になります。また、起床時間が習慣化するまでには、数日かかると言われていることから、学校が再開してからきちんとするでは遅いですし、急な対応は逆に体調を崩す原因になります。学校再開に向け、まずは生活リズムを整えてください

2つめは、1日の予定を立てて過ごすことです。3回の食事、学習時間、リラックスする時間等を決めて行動するなど、だらだらと時間を過ごすのではなく、自分の意思で時間と行動をコントロールしてください。けじめのある生活を意識することは、学校再開にスムーズに対応できるようにするために重要です。

3つめは、スマホやSNS等との関わり方を見直すことです。スマホやSNS等はとても便利な道具です。しかし、皆さんの様子を見ているとその道具に依存しすぎていると感じることがあります。特に休業中は特に使用頻度が多かったのではないでしょうか。学校が始まれば同じようにはいきません。道具に使われるのではなく、道具の上手な活用方法や、距離の取り方について考えてみてください。
学校は必ず再開します。「ステイホーム」であってもできることは色々あります。ストレスもたまり、困難な生活状況ではありますが、学校が再開したときに困らないように、今から準備をしてください。

                             令和2年5月 1日
                             県立新津南高等学校
                              校長 岩井 智幸


【 県立新津南高等学校の生徒の皆さんへ 2 】

 休業になり1週間が過ぎますが、どのように日々を過ごしているでしょうか。学校は皆さんの健康状態を心配しています。現在のところ、発熱や体調不良の連絡がないので安堵しています。しかし、新型コロナウイルスの感染が押さえ込まれているわけではないので、この先も十分注意して、日常生活を送ってください。

さて、前回、皆さんに休業中の感染予防対策の徹底と学習の心構え等について、私の考えを伝えました。今回は毎日繰り返されている新型コロナウイルス関連のニュースの中から、感じたことを皆さんに伝えたいと思います。

感染者が発生すると、感染地域や勤務場所、立ち寄り先が報道されます。これは感染の注意喚起と拡大を抑制することを目的に行われています。しかし、この感染情報を元に個人の特定や嫌がらせ、差別的な行為が発生している状況や、中には最前線で治療に当たっている医療従事者や、その関係者にも同様の状況があるようです。私はこの緊急事態にこのような状況が発生することに、強い違和感があります。「自分は注意して行動しているのに、なぜもっと注意して行動しないのか」「感染したらどうしてくれるんだ」という思いは否定しません。新型コロナウイルスの怖さを考えれば、そう思うのはむしろ当然です。ただ、その思いのエネルギーは、嫌がらせや差別という行為ではなく、各自ができる感染対策の徹底や、周囲と協力してできることは何かを人の立場に立って考えることに使うべきだと私は思います。

人の立場に立って考えることは、日常生活でも大切なことです。私たちは一人では生きていけません。社会の中で、多くの人との関わり合いの中で生きていくには、自分と違う理念や信念を持つ様々な立場の人が、何を考えているのかを想像する力が必要です。考えを否定するのではなく、理解しようとする能力を持つことは、いじめや差別をなくす方法の一つではないかと考えます。人の価値観を認めない、人を悪く言う、差別する等のレベルの低いことはやめようということに、改めて気づかされた、コロナ関連のニュースでした。

生徒の皆さんも若い視点と柔軟な考え方で身の回りに起こっている事柄から、いろいろな気づきをしてください。今回のような緊急事態だからこそ、今まで気づかなかった事に改めて気づくこともあるかもしれません。そして、その気づきをこれからの生活の中に活かしてください。

休業はまだ続きますが、この期間を有意義に過ごしてもらいたいと願っています。
                                                            令和2年4月23日
                                                            県立新津南高等学校
                                                                校長 岩井 智幸



【 県立新津南高等学校の生徒の皆さんへ 】

 新型コロナウイルスの感染については、全国を対象に非常事態宣言が出され、予断を許さない状況になっています。現在、学校は休業になっていますが、改めて休業中の過ごし方について示します。

この休業には非常に大きな意味があります。それは現在世界中に拡大している新型コロナウイルスの感染を抑制し、すべての人たちの健康を守るためにとられている措置です。新型コロナウイルスは、人ごとではありません。自分のこととして対応しなければなりません。症状が出ないだけで、感染していることもあります。感染していることを知らずに、不注意な行動をすることで、大切な家族や友人の命を危険にさらす可能性もあります。今、私たちがしなければならないことは、自分の体調に注意し、不要不急の外出や「密閉」「密集」「密接」の状況を避け、マスクの着用、手指等の消毒、咳エチケットの励行など、基本的な感染予防対策を徹底することです。これまでも繰り返し指示してきた内容ですが、感染予防に向けて慎重な行動をしてください。

さて、この新型コロナウイルスの影響で、できなくなったことがたくさんあります。しかし、考え方によっては、これまで以上にできることもあります。その代表的なものが勉強です。この期間をただの休みにすることなく、勉強に取り組んでもらいたいとの期待を込めて、先生方は課題を検討し、準備してくれました。計画的に、確実に課題に取り組み、学習習慣を身につけてください。勉強に自主的・自発的に取り組むことは、学力を向上だけでなく、根気強さ、忍耐力といった人として必要な力の成長にもつながります。学力の差、人としての差はこのような状況の中で、やるかやらないかで大きく開きます。楽な方へ流れるのではなく、覚悟を決めて、取り組んでください。このほかにも、読書などを通して知識を得たり、積極的に家の手伝いをするなど、自分を高める取り組みはいくらでもあります。今できることに全力で取り組んでください。

先生方は皆さんの健康状態を心配しながら、学校再開後、一日も早く皆さんが学校生活のリズムを取り戻し、学習活動や部活動等に取り組むとともに、確実な進路実現を目指せるように準備をしています。今後も困難な状況が続き、できていたことが急にできなくなったりすることも予想されます、力を合わせて危機を乗り越えていきましょう。また、休業中不安なことや分からないことがあれば、いつでも学校に問い合わせてください

                                                            令和2年4月17
                                                            県立新津南高等学校
                                                                校長 岩井 智幸


  学校長の挨拶

   ホームページをご覧になった皆様へ

   新潟県立新津南高等学校 校長  岩井 智幸

  日頃、本校の教育活動に御理解と御協力を賜り感謝申し上げます。
 また、このたびはホームページにアクセスいただき、ありがとうございます。
本校は昭和55年に地元の要望と期待を受け設立され、本年度で創立42年目を迎える普通科のみの高等学校です。学校は新潟市秋葉区の蒼丘と呼ばれる「新津丘陵」の一角にあり、近隣には大学や石油の里公園、県立植物園、新津美術館などが点在し、恵まれた文化・自然環境の中に立地しています。  本校は教育目標を「自己を啓発し、人格の尊重と心理を愛する精神を養い、明朗で責任感と実践力に富む健全な心身をそなえた人材の育成」とし、生活標語として「正・明・健(正しく・明るく・健やかに)」を掲げています。また、「知・徳・体」の調和のとれた人格の形成を図るとともに、地域社会へ貢献し、これからの時代をたくましく生きることができる人材の育成を目指しています。  さらに、教育方針として「基礎学力の向上」「適性、能力、進路に応じた教育」「健全な心身の発達を目指した調和のとれた教育」を掲げ、知恵や知性、確かな学力を育むことに力を入れています。  さて、過日、153人の新入生が入学し、全校生徒466人で新年度が始まりました。今年度より全学年の制服が同じになり、新津南高校の新しい門出となりました。本校の生徒は新潟市内を中心に広域から通学し、一人ひとりが自己実現に向けて、学習活動や部活動に励んでいます。昨年度は新型コロナ感染対策により、日常の学校生活はもとより、学校行事など生徒が活躍する機会が失われてしまいました。そんな中でも、できることを精一杯頑張っている生徒や、進路実現に向けひたすら努力する生徒の姿がありました。部活動では少林寺拳法部が長年にわたり連続して全国大会に出場を果たしており、昨年度は全国高等学校少林寺拳法選抜大会女子単独演武で4位入賞、相撲の全国選抜大会で3位入賞するなど素晴らしい結果を残しています。また、書道部や写真部等も県内外の作品展に出品し、入賞を果たすなど活躍をしております。厳しい状況にありながらも、頑張れる生徒が多くいることは本校の誇りです。  今年度も新型コロナ感染対策を講じながら、人格の形成とさらなる学力の向上を目指し、生徒の将来を見据えた実践を重ねるとともに、地域や保護者の皆様と一緒に魅力ある学校づくりを推進してまいる所存でございますので、本校に対しまして御意見等をお寄せいただくとともに、御協力を賜れれば幸甚に存じます。

令和3年4月
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